2021年9月5日付

LINEで送る
Pocket

細やかだったり大胆だったりする線と独自の構図で描写された絵、段ボールなどで車両の細部まで再現した立体作品。県内の障がい者の力作が並んだ公募展「ザワメキアート展2021」の会場となった茅野市美術館は異なる個性が共演する表現の場になっていた▼今年は過去4年間の入選者80人の作品が勢ぞろいした。そのうちの一つ「Love&Peace」と名付けられた絵画は、小さな花や葉が鉛筆や色鉛筆でびっしりと紙に描かれていた▼「絵を描くことで不安や焦りから逃れられる」。この作品の作者の言葉が紹介されていた。「描きたいものを描きたい」「楽しんで見てほしい」。作品と同じように作り手の思いもさまざまのようだ▼作品と向き合う考えや作風は異なっても、異なるままに認め合っている雰囲気が感じられた。会場での展示は新型コロナウイルス感染拡大の影響で会期を短縮して今月2日で終了してしまったが、多様で豊かな創作世界が広がっていた▼東京パラリンピックがきょう閉幕する。可能性を求めてトライしているアスリートの姿を見ることができた。感じたことの一つが競技力の高さだ。転がると音が出るボールを使うブラインドサッカーでドリブルして鮮やかにゴールを決める技量に目を見張った。新型コロナの影響で無観客の会場が多かったが、パラスポーツの魅力はテレビ画面を通じて十分に伝わってきた。

おすすめ情報

PAGE TOP