機織り技術伝承 「ねじばな」に男性会員

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八ケ岳総合博物館の機織り機に座り笑顔を見せる定成さんと鈴木会長(右)ら「ねじばな」の役員

八ケ岳総合博物館の機織り機に座り笑顔を見せる定成さんと鈴木会長(右)ら「ねじばな」の役員

茅野市八ケ岳総合博物館(豊平)で、地域の機織り技術を伝承するボランティアグループ「ねじばな」に、2001年の発足以来初めて男性会員が誕生した。男性が加わったことで、今後の会の方向性を考えるようになったといい、家の中の着物を全て手作りした先人の精神を改めて見詰め直している。

同会は01年6月に発足。同館の庭に咲くネジバナを会の名称にした。会員は、同館1階に保存、展示されている機織り機「高機」の実演と作品制作に2週間交代で取り組み、毎月第2土日曜の各日2回開く体験教室で講師も務める。県内外から来館する児童生徒に対する指導役も担っている。

新会員の男性は定成寛司さん(77)=同市北山=で、体験教室に数回参加した後、今年3月に入会した。糸を扱う細かい作業に苦労しながらも、着物を何度も作り替える「根本的なリサイクル運動」に意義を感じ、「少しでも文化継承のお手伝いができれば」と張り切っている。

現在の会員は50~70代の28人。NPО法人八ケ岳森林文化の会(茅野市)で理事長を経験した定成さんの提案もあって、機織りや作品制作で精いっぱいだった会の運営を振り返り、事業計画の立案や組織作りにも目を向けるようになった。鈴木知子会長(69)=同市北山=は「(定成さんの存在が)会としての方向性を考えるきっかけをくれた」と話す。

同会によると、八ケ岳山麓は「機織りの里」と呼ばれ、各農家には「機屋」があり、衣類の“自給自足“が行われていた。機織り機は昭和30年代以降に姿を消していったという。鈴木会長は「若い人に入ってきてもらい、技術と文化を継承してほしい」と期待している。

同会は10月1、2日、茅野市民館イベントスペースで恒例の「裂き織り展示即売会」を開く。時間は両日とも午前10時から。会員が制作したバッグ、ベスト、ランチョンマットなど100点以上を展示販売する計画だ。入場無料。

入会に関する問い合わせは、同館(電話0266・73・0300)へ。

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