県の時短要請終了 支援基準に疑問の声も

LINEで送る
Pocket

開店準備をする「五ヱ門」の木村一喜代表=諏訪市大手2丁目

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、諏訪6市町村の酒類を提供する飲食店に県が営業時間短縮などを要請していた期間が終了し、10日から通常営業に戻った。8月16日から25日間に及ぶ時短営業を経て、飲食店には客離れの長期化を心配する声が多い。期間中に新規開店した店舗に協力金が支給されないことについて、コロナ禍の飲食店支援の在り方に首をかしげる人もいた。

諏訪市大手2丁目に3日オープンした「五ヱ門」。ニンニクが利いた鶏の半身揚げが名物の「五ヱ門焼」の専門店だ。元プロ野球選手の木村一喜代表が金、土、日曜日の週3日間、午後4時から午後9時まで営業している。

五ヱ門は近くで昭和30年代に創業。のれんを長年守った伯母の富樫良子さんが2017年11月に亡くなり、木村さんが引き継いだ。昨年12月に老朽化した旧店舗を閉店。移転オープンは時短要請期間中だったが、常連客に事前告知した開店日は変更できなかった。県から協力金が出ないことを受け入れ、感染拡大防止のために時短要請にも応じた。木村代表(43)は「(コロナ下に開店した)自分の存在がちょっとでも地域の活性化につながれば」と話す。

県産業労働部によると、期間中の新規開店は協力金の支給対象外。不正受給防止の観点もあり営業実態がある店舗を重視している。新規開店した飲食店支援については「国や県、市町村の支援施策を活用してほしい」とする。

業務用酒販が主力の「信濃屋」(諏訪市中洲)では、売上がコロナ前の3分の1程度に落ち込んだ。飲食店の廃業や営業形態の変更も少なくないという。「宴会が解禁になったわけではなく、急にお客さんは戻ってこない」と先行きへの不安を口にした。

岡谷市中央町の居酒屋「鳥かつ」店主の高林郁夫さん。1日数人という日が多かったが、「足を運んでくれた常連さんも少なくない」と振り返った。「本当に苦しくて大変だった。助成金のおかげで店を閉めずに続けられた。お客さんのためにも何とか乗り切りたい」と力を込めた。

諏訪市内飲食店約300店でつくる市飲食店組合連合会の小泉親彦会長は「コロナが早く終わること願うばかり。今後、市が発行する飲食店応援クーポンやプレミアム付き飲食券を使って街に出てきてほしい」と期待を寄せた。

おすすめ情報

PAGE TOP