上伊那圏域自立支援協 統一の情報ファイル

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「成長ダイアリー」の普及を進める上伊那圏域地域自立支援協議会療育部会のメンバー

「成長ダイアリー」の普及を進める上伊那圏域地域自立支援協議会療育部会のメンバー

障がい者福祉に関わる人たちが職域を越えて集う上伊那圏域地域自立支援協議会の療育部会が、発達や成長の過程と支援内容を同一形式で記録する「成長ダイアリー」を作成し、普及活動を始めた。市町村単位で「子どもカルテ」などの名称で運用している記録もあるが、圏域で統一した情報ファイルを作成し、支援の円滑な引き継ぎと、支援を受ける子どもの活動の広域化に対応できるようにした。部会では市町村や関係機関に運用方法等を説明し、体制整備を進めている。

ファイルは年表式で、支援を受けたい人がどんな支援を受けてきたかを書き連ねる。支援を引き継いだ人(機関)がその記録を頼りに、支援を続けられるようにしている。所有や管理は本人・家族で、病院や施設は所有者の同意を得て、必要なときに閲覧、転載等を行う。導入に前向きな支援施設では「今までは相談に来られた人に最初から状況を聞いていたが、同じスタイルのものを使うことで対応が早まる」と本格運用に期待している。

上伊那圏域でワーキンググループをつくり、保護者や医師、事業所、養護学校などが関わり、どういう記録が必要で、どういう方式でファイルすべきかを2年かけて検討した。療養部会の小笠原博文部会長(県伊那養護学校総合支援室)は「とじ込みできるファイルなので、診断書、リハビリ記録、学校の通知表なども挟み込んで使ってもらいたい。生きていくうえでは記録が大事。支援者からみれば、これを見ることで、これまでどんな支援を受け、それによってどう変わってきたのかが分かる。本人や家族には宝物の一冊になる」と話す。

上伊那地方の市町村では取り扱いの検討が始まっている。伊那市子ども相談室では今年4月から導入。ノート形式だった従来の「発育発達支援個人票」を使用している人には資料を成長ダイアリーに差し込んで使うことを勧め、新たに作成する人から成長ダイアリーに切り替えている。

「上伊那地方のサービスを広く利用することもあるし、高校に進学すれば活動が市外になることもあることを考えれば、上伊那で統一した形式のものを使うことは望ましい」と同相談室の担当者。将来展望として、「子どもに合った対応をつなげていくという意味では、障害の有無にかかわらず、成長の記録としてみんなが使うようになればいい」とも話している。

ファイルは上伊那圏域障がい者総合支援センター「きらりあ」のホームページからダウンロードできる。問い合わせは「きらりあ」(電話0265・74・5627)へ。

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