2021年9月14日付

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水上由伸選手(西武)=宮田村出身=、牧秀悟選手(DeNA)=中野市出身=と信州育ちのルーキーが躍動するプロ野球で、古巣のオリックスで打撃コーチを務める松商学園出身の辻竜太郎さん(45)が存在感を高めている▼ベンチで見せる笑顔とド派手なガッツポーズ。選手以上の狂喜乱舞でファンをひきつける。「辻コーチが雰囲気爆上げ」「観てるこっちまで幸せ」。交流サイトの投稿からも、ほっこり感と幸福感の広がりを実感できる▼大阪から松商に進学し、1年から4番打者に座った。クラスメートだった女性に話を聞けば、信州の方言や言い回しに最初はなじめず、先生に「校庭をとんでこい(走ってこい)」と言われた際には校庭でジャンプを繰り返したとか。「竜太郎がいるだけで明るくなった」と懐かしむ▼選手にとって兄貴分的存在であろう。昨季まで6年連続Bクラスのチームは現在2位。25年ぶりの優勝も射程圏内だ。期待の若手が順調に育ったこともあろうが、ベンチの雰囲気がチームの劇的変化を生んだように思う▼東北楽天から戦力外通告を受け、BCリーグ・信濃に選手兼コーチで入団した際、第2の故郷で再び野球をやれる喜びを表し、「苦しい時こそ、元気いっぱいに」と、自分自身をチームを鼓舞した。苦しい時こそ前向きに。同世代の辻コーチのガッツポーズを映像で見ながら、自分に言い聞かせる日々である。

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