感染警戒レベル引き下げ 公共施設徐々に活気

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約1カ月振りの活動に笑顔で演奏練習の準備をする琴伝流大正琴グループ「花琴音」のメンバー=伊那市西箕輪公民館

県は13日、新型コロナウイルスの独自の感染警戒レベルを全県で「5」(特別警報2)から「4」(特別警報1)に引き下げた。これに伴い、公共施設の利用制限や教育現場の部活動休止などの措置も緩和。新型コロナの感染者数は減少傾向にあるものの、依然として再拡大の可能性があり、上伊那地方の住民は警戒レベル引き下げを冷静に受け止めている。

「飲食店主には時短営業で協力金が支給される警戒レベル5の継続を望む声もある。レベルが下がっても夜8時を過ぎれば人通りはなく、時短営業の状況と変わりない」。

伊那飲食店組合の宮沢幸一組合長(66)=伊那市山寺=は、そう訴える。先月26日から発出されていた飲食店に対する営業時間短縮などの要請は今月5日で終了。ただ市内には飲食を伴う夜間外出の自粛を社員に求める企業もある。店を助けようと個人的に来てくれる顧客にも「大勢の宴会はまだ無理と言われる」という。特にスナックなど営業が夜だけの店は経営が厳しく、「感染防止策は万全にしている。多くの人に利用してほしい」と呼び掛ける。

公共施設は多くが13日から利用制限が緩和された。辰野町ボランティアセンターは、3週間余りの休館を経て利用を再開。直売スペースに野菜を出荷したり、手芸品を納品したりする人、世間話や買い物を楽しむ人など途切れることなく住民が来場した。スタッフは「地域の交流と支え合いの拠点に本来の活気と笑顔が戻った」と安堵の表情を浮かべた。

ただ、不特定多数の参加者が集まる健康講座など、警戒レベル3以下を条件とする活動は再開できていない。スタッフは感染が再拡大しないよう願い、「引き続き、感染対策をしっかり講じたい」と気を引き締める。

飯島町子育て支援センター「いいっ子センター」は再開初日となった13日、6組が利用し、若い親子が久しぶりに羽を伸ばして触れ合った。町は警戒レベル4の間、センターの利用を町内在住者に限定している。センター職員は「コロナ禍は今までにない初めての事態。親も私たちもいまだ手探り」と話し、「ともにこの苦境を乗り越えよう」と呼び掛ける。

中川村農業観光交流センターは、観光案内業務を13日に再開した。下島秀昭所長は「休止中は観光案内ができず、皆さんに不便をお掛けした。これからブドウやナシ狩りがシーズンに入る。しっかり案内したい」と意気込んだ。

伊那市内の公民館や市民体育館は、クラブやサークル活動を楽しむ住民の姿があった。県立高校や中学校では多くのクラブ活動が再開した。

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