富士見の下水汚泥使用肥料 あす一般向け販売

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富士見町の下水汚泥も使って製造された汚泥発酵肥料。つくえラボが18日の「富士見マルシェ」で販売する=同町机

富士見町机の合同会社つくえラボは、道の駅「信州蔦木宿」で18日に開かれる「富士見マルシェ」で、富士見の下水汚泥も使って製造された汚泥発酵肥料を初めて一般向けに販売する。これまでは下水道由来の肥料を佐賀市から仕入れ、福祉分野とも結び付けた循環型農業に取り組んできたが、町の協力もあって、町内で生じた下水汚泥の一部を持ち込む工場からの汚泥発酵肥料の定期的な仕入れが実現した。下水道資源の循環をさらに進めたい考えだ。

つくえラボは、誰もが活躍する町を目指し、町内の畑や水田、拠点とする古民家で高齢者らと一緒に活動。2019年から農業、福祉に下水道資源の循環を加え、先進地・佐賀市の肥料で米や野菜を育てて販売してきた。

新たな仕入れ先は、廃棄物処理・肥料製造業「クリーンユーキ」の佐久工場。分水嶺がある富士見町では、天竜川水系は諏訪湖流域下水道、釜無川水系は町単独公共下水道2施設で下水処理。町上下水道課によると、2施設のうちの一つ、リバークリーン富士見(先能)の処理過程で生じる汚泥の一部を同工場に持ち込んでいるという。

下水汚泥には肥料の主成分となる窒素やリン、カリが含まれる。肥料の重金属含有量は法の基準を満たしていることを分析証明。ラボの活動に賛同し、佐賀市の肥料を使った「じゅんかん育ち」の野菜作りをする五味健一さん=富士見ケ丘=は「化学肥料は苦味が少し出るが、この肥料はそれがない」と話す。

「富士見町の”真”のじゅんかん育ちの作物にするために、町内の下水汚泥で作られた肥料を使いたいと考えていた」と共同代表の久保有美さん、馬淵沙織さん。「肥料原料のほとんどは輸入に頼っている。資源循環とじゅんかん育ちを広げ、生産販売で町や人を元気にしたい」と意気込む。ゆくゆくは処理場で注文者に肥料を引き渡し、「下水道事業の普及啓発をセットでできたら」と思い描く。

マルシェの開催時間は午前9~11時。町内の農業法人や新規就農者らが新鮮野菜やパンなどを並べる。汚泥発酵肥料は15キロ入りで20袋用意。今回に限り1袋100円(税込み、1人1袋まで)の特別価格で販売する。

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