うなぎ宇宙へ 観光荘JAXA一次審査突破

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宇宙日本食の認証取得に向けて開発した「シルクうなぎ」のかば焼き(観光荘提供)

自社開発の「シルクうなぎ」を使ったうなぎのかば焼きを宇宙飛行士に届けようと挑戦しているうなぎ料理店「観光荘」(岡谷市川岸東、宮澤健社長)は17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙日本食の認証取得に向けた1次審査に合格したと発表した。同社の夢実現に向けて大きく前進した。今月から来年9月までの1年間の保存試験に進む。

宇宙日本食の開発に向けた取り組み「ウナギャラクシープロジェクト」は2019年12月にスタート。1次審査に向けて自社の加工工場の設備改修などを進め、JAXAが求める”宇宙レベル”の衛生管理体制、加工環境を整えた。容器や包装、微生物検査などを含めた厳しい基準をクリアした。

宇宙日本食の認証取得を目指す観光荘の「ウナギャラクシープロジェクト」(観光荘提供)

同社の当面の目標は23年ごろに国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する古川聡宇宙飛行士向けの宇宙日本食「プレ宇宙日本食」の認証取得を目指す。1年の保存試験を通過すれば、来年10月ごろの立ち入り検査、10~11月ごろのJAXA納入・受領検査、11月ごろの二次審査・安全審査を受ける。同社では同時に「宇宙日本食」としての認証を得るため、1年半の保存試験を並行して受け、2次審査などに進みたい考え。

1次審査のために用意した書類は延べ400枚を超えた。合格に向けて通常営業と並行して準備を進めるのは苦労も多かったが、社員が一丸となって取り組んだ。多くの仲間の協力もあった。宮澤社長は「多くの方が力を貸してくれた。社員も本当に頑張ってくれた。私個人ではなく、みんなの協力のおかげで合格できた」と感謝していた。

同社はまた、気球で上空30キロの成層圏へうな重を打ち上げ、うな重が上昇する様子を、松本工業高校の生徒が作成した360度カメラを遠隔操作する装置で撮影するプロジェクトも進めている。撮影した動画をVRゴーグルで視聴し、宇宙旅行を疑似体験できる機会を提供する。実現に向けた資金を募るため23日までクラウドファンディング(CF)を実施中。支援はCFサイト(https://camp―fire.jp/projects/view/435262)からできる。

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