2021年9月21日付

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「プレミアムフライデー」を覚えているだろうか。月末の金曜日は少し早めに仕事を終え、飲食や旅行などちょっと豊かな週末を楽しもう―。そんな消費喚起につなげようと2017年2月に始まったが、定着しないまま新型コロナによる外出自粛の影響もあって聞かれなくなった▼今やプレミアムと言えば商品券だろう。新型コロナに対する経済対策として多くの自治体が発行している。感染拡大の影響で落ち込んだ消費を喚起し、地域経済の活性化を図る狙いがある▼伊那市は第3弾となるプレミアム商品券を11月に発行する。1セット1万3000円分を1万円で販売し、プレミアム率は30%。発行総額は20億8000万円に上る。先日、この事業費を盛った補正予算の採決が市議会で行われたが、一部議員から修正動議が出され、賛否が分かれた▼動議を提出した議員は昨年の第2弾の商品券も同時期に使用開始となったが、感染拡大により飲食店ではあまり使われなかったことや、利用先の4割が大型店だったことを指摘し、本当に困っている人たちに届かないと異を唱えた。動議は賛成少数で否決された。期待している市民が多いことも事実だろう▼その賛否はともかく、どのような施策にもそこから漏れてしまう人たちがいる。そこにどう目くばせをし、手を差し伸べていくか。「誰一人取り残さない」。どこかで聞いた言葉が大切になってくる。

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