土石流で通行止め 県道岡谷茅野線開通

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通行止めが解除された県道岡谷茅野線=茅野市高部の「高部」交差点付近

9月5日に茅野市高部の下馬沢川で発生した土石流で通行止めとなっていた、県道岡谷茅野線の「高部東」交差点(茅野市高部)―「神宮寺」交差点(諏訪市神宮寺)の約1.2キロが21日午後、16日ぶりに開通した。県諏訪建設事務所が同日午前に諏訪市の県諏訪合同庁舎で開いた会見で発表。河川や砂防えん堤にたまった土砂の撤去作業の進展、土石流センサーなどの設置で「通行者の安全が確保できた」(同事務所)と説明した。

9日に現地を調査した国土交通省の専門家の報告を受けて河川と砂防えん堤にたまった土砂の除去作業を重点的に行い、河川はおおむね撤去、砂防えん堤では橋が流されて重機が入れない最上部の1基を除く2基で一定程度、取り除いた。集落に最も近いえん堤には土石流センサーを設置し、河口(宮川合流点)から約800メートル上流部と県道の橋近くの2カ所に警報器を設置した。県が設置する杖突峠の雨量計で降り始めからの連続降水量が80ミリまたは1時間降水量が20ミリを超えた場合に通行止めにする。

通行止めを解除した同日午後3時、同事務所の職員が規制用の看板を撤去して道路を開放し、車両の行き来が始まった。茅野市は県道の通行止め解除に合わせ、市道の「高部」交差点―「宮川新井」交差点の通行止めを解除した。

通行止め区間だった沿線に店を構える洋食店「ときわや食堂」(諏訪市神宮寺)は通行止め期間中の客足が普段の半分以下にまで落ち込んでいたといい、岩波健一店主は「いつまで通行止めになるのか心配していた。(解除されて)ほっとしている」と話した。

茅野市高部区の藤森芳久区長は「経済を動かすにはずっと通行止めにしてはいられないので仕方ない」と受け止めた。県道が架かる下馬沢川の流域では復旧作業が続き、工事車両が往来しているため、一般車両の増加に伴う復旧作業への影響を心配。「復旧作業が滞らないようにしてほしい」と求めた。

木村智行所長は「応急対策に対する、国土交通省の専門家の見解を踏まえ、河道(河川の水が流れる部分)確保と砂防えん堤(えん堤)の土砂撤去によって一定の安全が確保できると判断した」と述べた。

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