2021年9月24日付

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生きている間に気候変動による災害を避けられるか―。この問いに、半数近くの46%が「YES」と答えた。セイコーエプソンが世界15の国や地域で行った意識調査の結果。今後の意識の高まりや科学技術、再生可能エネルギーの進展への期待が主な理由に挙がった▼世界各地で気候変動が要因と思われる災害が頻発している。今年も7月にドイツやベルギーで190人が犠牲になる洪水が発生したほか、8月にはイタリアのシチリア島で最高気温48.8度を観測した▼8月、9月には諏訪や上伊那も局地的な豪雨に見舞われ、岡谷市と茅野市は土石流に襲われた。2000年からの20年間で、気候変動による災害は82%も増えたとされる。このままでは生きている間に災害を避けられるとはとても思えない▼欧米など10カ国の若者の95%が、気候変動と地球の未来に不安を抱いているとの、別の調査結果も報じられた。75%が「未来が怖い」と感じ、58%が各国政府の危機対応を「自分たちや将来世代を裏切っている」と批判した。先の調査の「YES」の回答理由は人々の「願い」でもあるのだろう▼脱炭素は世界的な潮流。日本でも行政や企業が温室効果ガス削減などの姿勢を打ち出している。意識の向上や技術、再生可能エネの進展は行政の手腕によるところが大きい。人々の「願い」が裏切られないよう、行政の取り組みを、期待を込めて注視したい。

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