岡谷市の土石流現場 県が砂防えん堤整備へ

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国の災害関連緊急砂防事業の採択を受け、県は中大久保、大久保に1基ずつ計2基の砂防えん堤を整備する(国交省砂防部の資料を基に県諏訪建設事務所提供の資料の一部を加工)

8月15日に岡谷市川岸東で発生した土石流災害で、県は24日、国の災害関連緊急砂防事業に採択されたのを受けて砂防えん堤の整備事業に着手すると発表した。応急対策として進めてきた仮設えん堤(大型かご枠工)の上流側に整備し、実質的には中大久保、大久保での恒久対策になる。今年度中に着工し、来年度中の完成を目指す。

国土交通省が採択したのは中大久保、大久保に1基ずつ計2基の砂防えん堤を整備する計画。今年度の事業費は約2億8000万円で、このうち1億1000万円は8月30日付で部分採択され、仮設えん堤や作業用道路の整備に活用された。事業費のうち国から3分の2の補助を受ける。保全対象は8月15日の土石流で被害を受けた住宅14戸を含む人家27戸、JR中央本線、中央道、県道下諏訪辰野線。

県諏訪建設事務所によると、同所では土石流により、3人が死亡。住宅1戸が全壊、1戸が一部損壊(準半壊)、12戸が床下浸水の被害を受けた。えん堤の規模は今後公表するが、8月17日に土石流発生場所を調査した国交省国土技術政策総合研究所の専門家の調査では、中大久保で400~800立方メートル、大久保で100立方メートルの土砂が流出しており、県は最低でも今回と同規模の土石流をせき止める能力を超えるえん堤とする方針。

諏訪建設事務所の石澤啓二次長は「地域の安全確保のため、えん堤の早期の完成を目指していきたい」と話した。

県によると、国の採択を受けたのは岡谷市の他に辰野町小野の大沢川、松本市上海渡の水沢川、佐久市常和の北沢地区の計4件となっている。

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