迫る御柱祭[第2部]つなぐ 5、下社の騎馬行列

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「草履を回しながら、こう動いて」-。下社御柱祭の里曳(び)きでひときわ目を引く騎馬行列。その練習会場で、草履取り役の小学生が、大人の指導を受け懸命に所作を繰り返している。

下社の騎馬行列はかつて4団体が行っていた。だが今は下諏訪町の第一区と第三区の2団体のみ。ともに所作は町の無形文化財に指定されており、明治時代から続くという伝統の騎馬を保存、伝承していこうと努めている。

第一区の騎馬は、小学生男子が務める「殿様」役の負担が物心とも重く、前回2010年の御柱から”兼務制”を導入した。殿様は草履取りの男子が兼務し交代で務め、さらに今回は殿様脇にいて小学生女子が担う「若党」役も草履取りの女子が兼務、交代して行う。

練習は週3回。会場は消防団屯所2階。草履取りは11人(男子6人、女子5人)で、いずれも初めての経験となる。

4年生の河西祐鳳君(10)は「草履を投げる前のポーズをとるときがきついが、意外と簡単」、5年生の鮎沢優里さん(11)は「草履取りと若党がセットになり、一生に1度しかできないから参加した」と話す。

下之原騎馬保存会長の中村一也さん(64)=東町下=は「下諏訪に二つしかない騎馬を保存、継承してくためにはまず、若い人たちを指導者として育てていくこと」とする。

第三区も練習を開始した。

草履取り役は7人。町の体育館を会場に週5回練習する。草履取りの所作は「体の重心移動が大切」といい、片足のまま体を上下させる所作もある。練習では筋肉痛を経験するという。

前の御柱祭から6年が経過。手引き書もない中、本番を5~6回経験した指導者も「教えながら思い出し、伝えている」とする。この6年のブランクを小学生が”解消”。次の御柱祭に引き続き参加してもらえるかが課題という。

今回は、前回小学生で参加した高校生2人が練習に加わっている。騎馬長の細川紀夫さん(65)=広瀬町=は「練習は大変だが、しっかり覚え当日は楽しんでもらいたい」と希望。その上で「次の御柱祭でもやりたいな-と言ってもらえば伝統の騎馬が続けられる」と話す。

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