渡辺千秋の足跡たどる 岡谷で講座「拓道塾」

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拓道塾の初回で行った特別展のギャラリートーク

岡谷市出身で明治時代に宮内大臣を務めた渡辺千秋(1843~1921年)の没後100年企画の連続講座「拓道塾」(全4回)が25日、同市長地柴宮の郷土学習館で始まった。初回は年表などを参考に千秋の軌跡をたどり、同館で併催中の特別展を鑑賞。大久保利通らと共に明治維新後の国家政治の中枢に身を置いた千秋の生涯を学んだ。

同館主催。同館研究委員は高島藩士の父を持ち、文武両道の藩士教育を受けた千秋は「読書が大好き」「武術、勉学に励んだ」とし、若い頃から勤勉で努力していたことが分かる逸話を紹介。千秋が傾倒した「尊王攘夷思想」については、1864(元治元)年、尊王攘夷を唱えて挙兵した水戸浪士の「天狗党」を藩命で攻撃した体験が契機となり、彼の中で思想に対する考えが強くなったと解説した。

明治維新以降は鹿児島県令や鹿児島県知事、北海道庁長官などを歴任し、地方産業の発展に尽力。内務次官、宮内省蔵頭、枢密顧問官、宮内大臣など中央政府の要職を任されるまでになったその活躍ぶりから、研究委員は「千秋は長野県出身者の出世頭だった」と評した。

講座では、千秋が長地小学校に贈った自らの書や岩倉具視の懐刀だった勤皇の志士飯田武郷が書いた「渡辺氏庭園記」、千秋が大喪使副総裁を務めた明治天皇の葬儀を描いた「明治帝大葬絵巻」など千秋ゆかりの品を飾る特別展のギャラリートークも実施。諏訪地方の16人が受講した。

次回の拓道塾は10月9日午前10時~同11時30分。参加費は資料代100円。

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