絵描きナオトさん作品展 今昔館おいでや

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子どもたちと目線を合わせて描かれた作品の数々が並ぶ会場

信州の自然、諏訪の風景に魅せられ、昨年8月に下諏訪町に移住した絵描きナオトさん(41)=本名・山崎直人、兵庫県出身=の作品展「湖畔にて」が、同町の観光施設「しもすわ今昔館おいでや」で開かれている。ごみ収集の仕事から芸術の世界へと飛び込んだ異色の経歴の持ち主。アートを身近に感じてもらおうと制作しているブックカバー約60点、原画(アクリル画)約20点を展示している。会期は10月31日まで。

ナオトさんは高校卒後、ごみ収集の仕事に就き、12年間勤務。ごみ収集車で走り回っている日々に、「ごみのお兄ちゃんへ」と書かれた子どもたちからの手紙が喜びを与えてくれたのを機に、子どもたちと目線を合わせて絵本を描くことを決意。独学で創作活動を始めたという。

ナオトさんは「強い気持ちがあれば『ごみのお兄ちゃん』にも絵本は描けることを子どもたちに示したい」との思いで活動。現在は「絵本な雑貨店」という屋号で、オリジナルの絵を描いた各種グッズをオンラインショップなどで販売している。

中でも力を入れているのがブックカバー。業者に委託する大量生産品ではなく、すべて自身による手作業で作った。1枚1枚ろうを染み込ませる手間のかかる「蝋引き」加工が施されている。

会場内は移住後に描いた作品を中心に展示。移住のきっかけとなった宿泊施設、諏訪湖のハクチョウ、信州で目にした花々などをモチーフにした作品が並び、信州での数々の出会いから生まれた作品も多いという。また制作過程の写真も展示している。

ナオトさんは「ごみのお兄ちゃんに一生懸命気持ちを手紙にしてくれた子どもたちのように、うまい下手は関係なく、血の通った人情味のある絵を描いていきたい」と話している。

会場ではナオトさんのブックカバーも販売している。入館料は大人500円、子ども250円。開館時間は午前10時~午後4時。問い合わせは同館(電話0266・27・0001)へ。

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