惜しまれ閉店の焼き鳥店に後継者 諏訪市

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清沢至資さんの教えを胸に仕込み作業に励む店主の山田圭吾さん

4月に惜しまれながら閉店し、50年の歴史を閉じた諏訪市大手1の焼き鳥専門店「きよさわ」に、後継者が現れた。ラーメン店店長から独立した同市中洲福島の山田圭吾さん(30)だ。旧きよさわ店主の清沢至資さん(78)から味と人情を受け継ぎ、28日、「やきとり やわり」と店名を改めて再出発する。

きよさわは1971年に諏訪市大手で創業し、75年ごろから現在地で営業した。焼き鳥専門店の草分けで、本格的な焼き鳥をリーズナブルな価格で提供。至資さん、正子さん(77)夫妻の人柄を慕って常連客が足しげく通ったが、体力の低下で2人そろって店に立てなくなることを心配し、4月30日を最後に閉店した。

山田さんは短大を卒業した2011年、地元のラーメン店「麺厨房大将」に就職。その後、同店から独立した「麺屋しるし」(同市沖田町)の店長を務めた。至資さんの思いを長野日報で知り、きよさわの常連でもあった父積さん(70)と一緒に至資さんを5月初旬に訪ね、きよさわの味を受け継ぐ決意を伝えた。

至資さんはその後、仕入れ先や肉の切り方、くしの打ち方、焼き方、保存方法といったノウハウを全て山田さんに伝授。正子さんも定番の春雨サラダの作り方を伝えた。焼き鳥は豚と鶏が11種、野菜が5種で「昔ながらのきよさわの味」を継承した。店内の雰囲気もそのまま残している。

山田さんは「清沢さんが大切にしてきた人に対する思いを大事にしながら、新しいお客さまにも愛されるお店にしたい。昭和、平成、令和の心が通い合い、交流が生まれる場所になれば」と話す。至資さんは「こんな時期だが若さがある。粘り強く辛抱すれば道は開ける。頑張ってほしい」と励ました。

店名は至資さんの勧めで、新しい名前にした。山田家が代々呼ぶ畑の名前という。母美恵さんと2人で接客に臨む。時間は午後5時~午前0時。不定休。問い合わせは、山田さん(携帯080・1218・0848)へ。

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