南ア林道バス 全線運行を再開

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北沢峠行きの始発便に乗り込む登山者たち=2日午前5時20分、伊那市長谷

伊那市長谷と南アルプス北沢峠を結ぶ市営南ア林道バスは、災害により不通だった一部区間の復旧工事が終わり、2日の始発から、戸台口―北沢峠間の全線運行を再開した。南アは紅葉シーズンで、新型コロナ対策で19都道府県に発令されていた緊急事態宣言と8県に適用されたまん延防止等重点措置が解除されて迎えた最初の週末は、県外からも多くの登山客が来訪。同日のバス利用客は923人で今季最多となった。

林道バス営業所前の「仙流荘」バス停午前5時30分発北沢峠行きの始発便には、計470人が乗車した。乗車待ちの列が仙流荘までつながるほどで、10台ある小型バスをフル稼働。うち7台を2回転させて、紅葉の南アへ登山者を運んだ。

1番乗りは愛知県の男性(51)で、前日の午後10時ごろから始発を待っていたという。「台風が行った後で混むことは分かっていたので早く来た。途中歩いてバスを乗り継がなくても北沢峠まで行けるようになるのはありがたい」と全線運行再開を歓迎した。名古屋市から仲間3人で訪れた男性(68)は日帰りで仙丈ケ岳を目指し、仙流荘で泊まって帰る予定を組んだ。「ここは何度も来ているが、きょうは今までで最高の天気。紅葉が楽しみ」と話した。

林道バス営業所によると、南アの紅葉は現在藪沢周辺が見頃で、10月中旬にかけて林道沿いが一気に色づいてくるという。林道バスの運行は11月15日までで、担当者は「コロナと災害が重なり、あまり利用していただけなかった。残りの期間、少しでも取り戻して、なんとかいいシーズンにしたい」と話していた。

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