ものづくりのアイデア競う 伊那でハッカソン

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「ものづくり現場の技術伝承」をテーマにアイデアを発表する参加者

「ものづくり現場の技術伝承」をテーマにアイデアを競い合う「ハッカソン in 伊那」(伊那市新産業技術推進協議会スマート工業部会主催)が2日、市産業と若者が息づく拠点施設「allla(アルラ)」で開かれた。全2回の日程の2日目で、先月4日のスタートからチームごと取り組んできた成果を発表。審査の結果、切削加工のときに出る熟練技術者の音を録音し、それに近い音が出せるよう判定するツールを開発して若手技術者の教育に活用するというアイデアが最優秀賞を受賞した。

AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など先端技術を活用したスマート工業の実現に向けた担い手の育成・確保の一環として初めて開催した。

市内外のものづくり企業の関係者や県南信工科短期大学校の学生など27人が参加し、8チームに分かれて競った。この日は1チーム20分でプレゼンテーションを行い、熟練技術者に目線カメラを着けてマニュアル動画を作成するなどさまざまなアイデアが発表された。市内企業や長野県ITコーディネータ協議会の関係者ら5人が審査員を務め、「貢献性」「新規性」「実現性」「完成度」の四つの視点で審査した。

最優秀賞を受賞したのは、松本市のソフトウエア開発会社のシステムエンジニア3人のチーム。長年の勘や経験が大きく、言語化することが難しい熟練技術者の技術を「音」という切り口で伝えようとするアイデアが高い評価を受けた。最優秀賞には市が開発費(100万円以内)を含め実用化に向けたプロジェクトを支援する。

リーダーの高山大悟さん(36)は「旋盤などの熟練技術者は耳で判断しているという話を聞いて考えた。実用化に向けて取り組んでいければ」と話していた。

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