2021年10月4日付

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「老いては子に従え」と言われるのはまだ先だと思っているが、ことパソコンやスマホに関しては子どもに教わることが多くなった。国のGIGAスクール構想により児童生徒にデジタル端末が配られ、本格的な運用が始まっているためだ▼コロナ禍で大人もリモートワークが推奨され、デジタル化が加速している。アナログ人間には大変な時代だが、学校の先生たちもまた、読み書きそろばんを教えるだけでは事足りない状況になってきた。多忙といわれる先生たちの負担が増していないか気になる▼そんな中で心配な事件が起きた。東京都町田市で昨年11月、小学6年の女子児童が、いじめを訴える遺書を残して命を絶った。GIGAスクール構想で配られた端末がいじめに使われたという。いわゆる「ネットいじめ」である。周囲から見えにくく、悩みを抱え込みやすいといわれる▼物心ついたときからスマホに慣れ親しむデジタルネーティブ世代の子どもたちである。そんな子どもたちに知識が追い付かない先生もいるのではないか。つい自分と重ね合わせてしまう▼町田市の事件ではセキュリティー対策が不十分だったことが指摘されている。ただ、いくら機械的な対策をとったとしても根本的な解決にはならないだろう。ルールやモラル、人権を含めて教えていく必要がある。学校だけでなく、家庭でも向き合っていかなければならない問題である。

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