丁寧に稲刈り取り 秋宮一の御柱女綱材料用

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秋宮一の御柱の女綱の材料となる稲を大切にはぜに掛ける会員たち

下諏訪町四王地区の住民有志でつくる「四王藁の会」は3日、来年に迫った諏訪大社下社御柱祭に向け、秋宮一の御柱の元綱女綱の材料用に同地区内で栽培している稲の刈り取り作業を行った。会員約40人が参加し、大切なわらを傷めないよう注意しながら稲を刈り取り、はぜ掛けした。

同地区は1950年以降、秋宮一の女綱づくりを担当。近年は稲作農家の減少やコンバインの導入で稲わらの入手が困難になってきたため、安定してわらが確保できるよう2009年に同会を発足。御柱祭が開かれる度に栽培した稲わらを供給している。栽培品種は米より丈が長く伸びる「関取」で、わらを使わない年も種もみを採るための栽培を繰り返している。

来年の御柱祭に向けては昨年と今年の2年で稲わら2000束以上を調達する計画。昨年は収穫期が雨続きで稲刈りが遅れ、予定量のわらが確保できなかったため、今年は地区内の水田約7アールと会員所有の水田の2カ所で栽培した。5月末に会員ら約30人で田植えを行った。

稲刈りは2班に分かれ、2カ所の水田で同時に作業。高さ約1.5メートルに伸びた稲を稲刈り機で刈り取った後、会員が協力して田んぼの中に設置したはぜまで運び、丁寧に稲を掛けて天日干しにした。

脱穀は17日に行う予定で、わらは水田横の小屋でしばらく保管。既製の縄ではなく、稲わらを使って綱を打つのは四王地区だけだといい、11月中旬には同地区綱打ち部会が来年3月の綱打ち本番に向けた練習となるミニ綱打ちを行うという。

小口文一会長(69)は、コロナ禍で未来を担う子どもたちに体験してもらえないのが残念だといい、「コロナで御柱祭がどのようになるか分からないが、立派なわらを提供するだけ。素晴らしい綱になることを願っている」と話していた。

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