2件契約で一歩前進 諏訪市「空き家バンク」開設1年

LINEで送る
Pocket

諏訪市が人口増加対策として移住希望者に空き家を紹介する「空き家バンク」を開設して1年が経過した。これまでに売買1件、賃貸1件の計2件の契約が成立。市地域戦略・男女共同参画課は「これまで施策としての市内移住者はゼロだったことを思えば一歩前進した」。一方で登録物件が少ないといった課題もあり、「物件数を増やし、空き家バンクの魅力アップにつなげたい」としている。

昨年9月15日に開設した。市は設置に当たり、空き家の売買や賃貸借の仲介などに関する協定を県宅地建物取引業協会諏訪支部と締結。不動産業者が直接登録した地元物件も載せ、移住希望者に情報を提供している。21日現在で市内59物件が紹介されている。

売買契約した1件は尾玉町の住宅。仲介した不動産会社によると、川崎市の男性が今夏購入した。数年はセカンドハウスとして利用し、定年退職後に移住を考えている。購入の理由について諏訪湖が見える眺望の良さのほか、観光スポットや病院が近いことを挙げているという。

空き家バンクの情報は市ホームページ上のバナー「諏訪市空き家バンク」などから入る。アクセス数は2015年度が9月の開設以降6442件だったのに対し、16年度は8月末時点で7735件に達している。同課への問い合わせも月平均5~10件ほどあるという。

市が昨年度初めて実施した調査で、空き家とみられる住宅は市内に2039軒あり、利活用に適しているとみられるのは約1200軒あることが分かった。今年度、空き家所有者に実施したアンケートを通じて空き家バンクの周知を図った。

同課は、宅建協会諏訪支部や自治体、移住経験者らでつくる諏訪圏移住交流推進事業連絡会との連携を強める考え。空き家バンクの利用を促すような補助金制度の検討もしたいとしている。

おすすめ情報

PAGE TOP