「神在月のこども」公開へ 白井監督思い語る

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作品に込めた思いを語る白井監督

長編アニメーション映画「神在月のこども」が8日に全国公開される。上映に先立ち、白井孝奈アニメーション監督(32)が4日夜に岡谷市中央町の映画館「岡谷スカラ座」で行われた試写会に登場。白井監督は「物語の中で諏訪は特別な場所であり、より印象に残るように描かせてもらった。見た人が諏訪を好きになってくれたらうれしい」と語った。

主人公は母を亡くし、幼いころから大好きだった走ることに向き合えなくなった12歳の少女カンナ。母の形見に触れたことで神域に足を踏み入れてしまい、神の使いとして現れた白うさぎに出雲へといざなわれる形で旅に出る。途中、カンナをライバル視する鬼の子夜叉が加わり、全国各地の神社を巡って馳走を預かり、全国から八百万の神が集まる出雲大社を目指す。

物語の中盤に登場するのが黄金に輝く諏訪の龍神様。馳走を求めるカンナに試練を与え、出雲を目指す意味を問いただす。厳しくも温かい諏訪の龍神が圧倒的なスケール感で表現され、諏訪大社上社本宮や諏訪市湖畔公園などが細部まで忠実に描かれている。

試写会後に取材に応じた白井監督は2018年秋に作品の舞台となる諏訪地方を訪れ、作品の中で描く諏訪のイメージを膨らませたといい、「澄んだ空気、諏訪大社の凛とした雰囲気が印象的だった」と当時を振り返った。早朝に見た諏訪湖の周囲の山々に雲がかかる様子が「まるで竜だった」と感じたそうで「この地に竜がいると、昔の人が考えたのも納得できた。その思いを作品に生かした。実際に諏訪に来たからこそ描けたシーンは多い」と語った。公開に向け「日本の原風景を日本や世界の人たちにアニメという表現を通して見てほしいし、実際に足を運びたいと思ってもらえたらうれしい」と話していた。

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