三義地域の記憶を書籍に 住民有志発刊へ活動

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高齢者の話の聞き取り方法について話を聞く住民=7日、三義生活改善センター

伊那市高遠町三義の住民有志でつくる「三義地域おこしの会」は、地域の歴史と現在の様子を記録し、未来を担う若い世代が地域づくりの参考にできる書籍の発刊を目指し、編集作業を続けている。書籍には「地域の記憶を残したい」と、各集落の最高齢者から聞き取りをした話を収録する計画。7、8の両日には取材の方法を学ぶ勉強会があり、参加した会員13人が専門家からアドバイスを受けた。

来年度内の出版を目指す書籍「美しい山里の村づくり」(仮題、約230ページ)には、三義の歴史や史跡、自然、生活文化、現在の人々の暮らし、空き家対策への取り組みなどを収録する計画。このほか、住民の意見を参考に制定する「美しい山里の村づくり憲章」、地区内九つの集落に住む最高齢の男女13人から聞いた話を収める。

三義は、山室、荊口、芝平の3地区で構成。高遠町との合併前は一つの村だった。人口は減少傾向だが、近年は都会からのIターン者が増加。年々空き家は解消される状況にあり、現在は約100戸がある。三義地域おこしの会は2019年9月、新たな移住者を含め、若い世代に地元を深く知ってもらう取り組みを実践する目的で発足した。
 
三義生活改善センターで8日まで開いていた高齢者取材の勉強会には、全国各地で住民の生活史編集にかかわったNPO法人山里文化研究所の清藤奈津子理事長=岐阜県中津川市=を招き、聞き取りの方法を聞いた。今後、実際に聞き取り活動を行い、原稿は今年度内にまとめる。

同会の事務局を務める遠照寺住職の松井教一さん(66)は本を「三義の地域づくりのテキストになるような内容にしたい」と構想。編集作業を通じ、既存の住民と移住者の交流が深まる作用にも期待する。将来的には移住定住に積極的に取り組む伊那市の田舎暮らしモデル地域の「指定を目指したい」と意気込んだ。

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