2021年10月10日付

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諏訪・高島城を出発し、国道20号を夜通しで歩く。目指すは50キロ先、韮崎・新府桃源郷。少し前まで、武田の里ウルトラウオークと銘打った催しが行われていた。参加経験のある読者の方々もいるだろう▼健脚ではないのだが、挑戦したことがある。県境までは順調だった。夜空を見上げる余裕もあった。が、座って休んだら足が動かない。北杜市白州町から極度のペースダウン。江戸の人々に情けないと笑われそうである▼体のあちこちに反射材、頭にライト。数百人が夜の幹線を歩く。安全確保に奔走する運営スタッフはより過酷だったと思う。あらゆる意味でウルトラな催しを続けてきた関係者に感謝したい▼散策を楽しむのなら、旧甲州街道を織り交ぜるのがいいだろう。富士見町内のコースは日蓮上人の高座石を起点に約10.5キロ。蔦木宿、透関の馬頭観音像などを経て、樹齢約400年のケヤキがそびえる御射山神戸の一里塚を目指す。街道の最高点には清泉「明治天皇御膳水」。住民有志が周辺を再整備し、きのうは植樹作業が行われた。文人に愛された旧旅館「桔梗屋」がすぐそばに威風堂々と建つ。江戸時代後期に茶屋を開いたのが始まりで、一帯の地名・原の茶屋の名の由来となった▼JR線が並行して走り、駅を利用できる点も街道歩きにとって大きい。韮崎から茅野市金沢までの間に絶妙な間隔で立ち寄り湯があることも魅力であろう。

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