紙芝居上演15年 諏訪中読み聞かせグループ

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自作の紙芝居を上演するメンバーたち

諏訪市諏訪中学校の読み聞かせボランティアグループ・「Senの風」(宮坂順子代表)が、手作りの大型紙芝居や映像を使って物語に込めたメッセージを子どもたちに伝える活動を始めて今年で15年を迎えた。複数のメンバーが物語の登場人物の声を担当し、ピアノや木笛など楽器演奏とも共演した朗読劇で、今年も8日、同校で上演した。

2004年、当時の同校PTAや地元有志が中心となって結成し、メンバーは12人。毎月1回、読書の時間に各教室へ入り、本の読み聞かせ活動をしている。紙芝居の上演は16年前、当時の校長から1冊の本「カモメに飛ぶことを教えた猫」(ルイス・セプルベダ著)を子どもたちに語ってほしい―と要望されたのがきっかけという。

重油にまみれたカモメが命と引き換えに産んだ卵を猫たちが大切に守り、羽ばたかせる物語で環境問題、自分と異なるものを尊重する心、夢をかなえる意志と努力などさまざまなメッセージが込められており、西欧でベストセラーとなった。その内容に心を打たれたメンバーたちは「子どもたちの心にも響かせるにはどうしたらいいか」と思案し、絵を描いたり、文章をまとめたりとそれぞれの特技を生かしながら1年がかりで大型の紙芝居を自作した。音楽教室主宰の馬淵ひとみさん=諏訪市四賀=が朗読に合わせて自作のメロディーをピアノで弾き、紙芝居と演劇が融合した舞台になった。

その後、演目は三つに増え、中から年一つずつ全校生徒に披露するほか、他校や催事での上演依頼にも応えて好評を博してきた。今年は新型コロナウイルスの影響で上演が危ぶまれたが、無事、本番を迎えられた。宮坂代表は「今年も子どもたちに伝えることができてほっとした。中学生の感性で物語を受け止めて、前に進むきっかけにしてもらえたら」と願いを込めている。

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