「明治天皇御膳水」石碑と泉修復完了 富士見

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修繕された「明治天皇御膳水」の石碑前で水槽に流れ落ちる水を眺める参加者

富士見町原の茶屋に立つ石碑「明治天皇御膳水」と泉の修復が完了したのを記念して泉を管理する近隣4軒でつくる「御膳水を守り育てる地域会」は9日、お披露目と記念植樹を行った。メンバーや小学生ら12人が参加。先人の苦労に思いを巡らせつつ、名所として多くの人に親しまれるよう願った。

原の茶屋区には明治初年ごろまで川がなく、生活用水に不自由していたため、現在の富士見小学校近くの林を掘って水道を敷いたのが泉の始まり。明治天皇巡幸の際は、水質の良さから「御膳水」に選ばれ、1935(昭和10)年に石碑が建立された。

近年は集中豪雨や洪水で地形が変わり、水量が減り、石碑が傾くなど当時の面影を失いつつあった。そこで地元の建設会社に依頼し、県の地域発元気づくり支援金も活用して修復。石碑を据え直し、給水管を布設、導水管を替え、流出口に石とよを置いて周辺の敷石も新しくした。

参加者はこの日、会員から泉の由来を聞き、石碑の裏にツツジを植栽。植えた後は、修繕された水槽からくみ上げた「御膳水」をたっぷりとかけ、作業の完了を祝った。

同会の茅野靖夫会長(83)=同町原の茶屋=は「安全性が高まり、子どもの遊び場としても安心できる。街道を歩く人が足を止めて集まれる憩いの場にもなってほしい」と期待していた。

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