飯島のミヤマシジミ保全へ 住民組織発足

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ミヤマシジミがすむ環境を次代につなごうと発足した住民組織

飯島町に多く生息する絶滅危惧種のチョウ「ミヤマシジミ」を保全しようと、10日に住民組織が立ち上がった。町役場で発足会を開き、約20人が出席。関心の高まる中、ミヤマシジミがすみ続けられる豊かな環境を守っていこうと、今後の取り組みを話し合った。

町内でミヤマシジミを研究する東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程3年の出戸秀典さんが住民に呼び掛けて、有志約40人が設立に賛同。ミヤマシジミの餌となるマメ科のコマツナギを下草管理の中で守る取り組みを行っている農家から、生物に関心がある人までさまざまな人が集まった。

発足会では活動内容を協議。幅広く啓発するためのアイデアを出し合い、関連する他団体や行政などとも連携していこうと確認した。
 
出戸さんを指導する宮下直教授はオンラインで出席。町内には104カ所の個体群が確認される「国内最大の生息地」と説明し、「隣接の中川村でも生息しており、この組織の取り組みがほかの地域にも広がり貴重な財産を末永く守っていければ」と話した。

この日は役員を決め、宮下教授を会長、副会長に同町田切の唐澤隆さん、事務局に出戸さんを選任。組織名称は後日に決めることにし、最初の取り組みとして町文化館の敷地にコマツナギを植栽した。

宮下教授の研究室は、2016年から町内でミヤマシジミの調査を開始。18年には研究科、町、JA上伊那の3者で保全に向けた相互連携協定を締結している。

今年度は地元七久保小学校4年生の総合学習に協力するなど環境教育にも力を入れており、宮下教授は「組織の活動を上手に教育と組み合わせ、女性も積極的に関われるようにできれば。都会では考えられない環境を残し、ミヤマシジミをシンボルに豊かな社会づくりに貢献したい」と力を込めた。組織の問い合わせは町農政係(電話0265・86・3111)へ。

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