2016年09月24日付

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リオデジャネイロ・パラリンピックが閉幕した。選手の躍動や精神力が心に残る。中でも「ボッチャ」に引き付けられた▼「ボッチャ」という競技の存在をこれまで知らなかった。日本ボッチャ協会のホームページによると、重度脳性まひや四肢重度機能障害の人のために考案されたヨーロッパ生まれのスポーツ。赤、青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたりして、目標球の白いボールにいかに近づけるかを競う▼リオ・パラリンピックで、日本はチーム(脳性まひ)で価値ある銀メダルを手にした。聞けば選手たちは、手を体の下にしたまま長時間寝ると手がしびれているのと、同じような状態に常にあるのだという。随所に繰り出す鮮やかなコントロールに目を見張った▼頭脳戦でもある。電動車いすを自在に操りながら局面を把握し、相手が狙うコースを阻む位置にボールを投じたり、不利な場面では大差をつけられない展開を考えたりと、多彩な作戦に奥深さを感じた。「銀メダルだからこそ課題も分かった」と、メダル獲得に満足することなく、さらに上を目指そうとする選手たちの前向きさに頭が下がる▼パラリンピックでは残念ながら、試合の模様を部分的にしか見ることができなかった。機会あれば、ぜひとも試合を通して見てみたい。イタリア語で「ボール」を意味するという「ボッチャ」の響きからも、親近感が湧いてくる。

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