下諏訪の風景画寄贈 今井敦さん家族が町に

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今井敦さんの作品を町に寄贈する壽子さんと美之さん

茅野市蓼科にアトリエを構えて創作活動をしていた下諏訪町出身の洋画家今井敦さん(1929~2016年)の作品23点が14日、今井さんの妻壽子さん(88)と長男美之さん(63)=岡谷市=から同町に寄贈された。下諏訪町内の風景などを描いた油彩画と水彩画で、壽子さんは「町を訪れる観光客にも見てもらえれば」と話していた。

今井さんは40代半ばに絵を描き始め、1978年に蓼科にアトリエを構えてから本格的に創作活動を開始。中央展などに出展し、日展では14回の入選を果たした。また示現会長野県支部長や下諏訪美術会長なども歴任し、後進の指導にもあたった。

今井さんの作品は、古民家や蔵などを題材とした地元の風景を描いたものが多いという。アトリエには200点以上の作品が残されていたことから、今年になって壽子さんと美之さんが作品を整理し、ゆかりのある地への寄贈を思い立ったという。

町に寄贈されたのは水月園や諏訪大社下社秋宮、下馬橋、八島湿原、万治の石仏、諏訪湖畔などを描いた油彩画(30~100号)4点と水彩画(6号)19点。日展に初入選した油彩画の大作「陽ざし」(100号、1988年)も含まれている。

壽子さんらは2年前に映画監督小津安二郎が 仕事場としていた 無藝荘を描いた作品を小津安二郎記念・蓼科高原映画祭実行委員会に寄贈。今月16日には秋宮を描いた作品を諏訪大社に寄贈する予定。

美之さんは「作品が多く個人所有では保管も難しい。町で管理し、多くの町民らに見てもらうのが一番」と話し、宮坂徹町長は「温かみのある作品。長く保存し、皆さんに見てもらえるようにしていきたい」と感謝した。

町では今回寄贈を受けた作品を公開する企画展を、観光施設「しもすわ今昔館おいでや」で年明けに開催する計画だという。

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