白熱綱引き住民交流 春富中でどんぴちゃ祭り

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東西に分かれて綱を引き合う地域住民ら

伊那市春富中学校の3年生は16日、かつて東春近と西春近をつなぐ天竜川・殿島橋で開かれた伝統行事「どんぴちゃ祭り」を同校で開いた。殿島橋で実施予定だったが、強風のため会場を変更。祭りの名物とされた「東西対抗綱引き合戦」で白熱した戦いを繰り広げたほか、体育館には各クラスの飲食、体験ブースなども並び、笑顔やにぎやかな声であふれた。

「東西対抗綱引き合戦」は、同校3年女子と同男子、地域住民をそれぞれ東西に分けて3番勝負で戦った。先陣を切った女子は接戦の末、東が勝利。続く男子も東に軍配が上がると、住民同士の最終決戦へ。応援にも熱が入る中、東が勝ち3連勝を決め、喜びの声を上げた。

会場では、バルーンアートや射的、輪投げ、地元産の野菜や花の販売など、クラスごと多彩なブースを設置し、訪れた地域住民は祭り気分を満喫。同校吹奏楽部によるマーチングや合唱部の発表も祭りを盛り上げた。小学生の孫2人と来場した西春近の70代男性は「いい雰囲気。途絶えていた伝統を子どもたちが引き継いでくれてありがたい」と話していた。

両地区の住民の交流の場として親しまれていた「春近どんぴちゃ祭り」は、2006年7月の豪雨災害で旧殿島橋が崩れたため中止に。19年に当時の3年生が「夏フェス」と銘打ち殿島橋で祭りを開き復活させたが、20年は感染症拡大の影響で取り止めとなった。途絶えてしまった住民交流の機会と思いを受け継ごうと、総合的な学習の一環で実行委員会を立ち上げ企画した。

実行委員長の生徒(15)は「橋の上でできなかったことは残念だったけど、多くの人が楽しんでくれて地域の人たちとの交流の場になって良かった。今後も続けて後世に残していってほしい」と語った。

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