カリンの砂糖漬け作り佳境 中央食品工業

LINEで送る
Pocket

昔ながらの製法でカリンの砂糖漬けを作る従業員

諏訪市諏訪2の中央食品工業(伊藤泰輝社長)で諏訪地方特産のカリン(マルメロ)の砂糖漬け作りが佳境だ。春先の霜で花芽が傷んで不作となり、作業量は例年の4分の1ほど。「ようやくかき集めた」(伊藤社長)という実を手作業で丁寧に加工し、場内には甘く爽やかな芳香があふれている。

創業当時からの人気商品で、今年の加工は約500キロ。数は少ないが出来は上々という。実は表面の毛を取る下処理の後、芯をくりぬいて薄切りにし、白双糖だけでじっくりと煮詰める。煮上がったスライスは1枚ずつ丁寧に形を整え、砂糖をまんべんなくまぶして乾燥させる。

「実の熟し具合で含まれる水分が違う。砂糖の入れ加減は経験則」と伊藤社長。昔ながらの製法は、秋の実りを保存する先人の知恵―という。煮詰めたエキスはあめ製品にして余すことなく活用する。

製品は観光客向けに道の駅やサービスエリア、土産品店などのほか近年は大型スーパーでも販売。同社のまんじゅうやサブレなど菓子にも使う。「地元でも毎年、新物を楽しみに待ってくれている人もいる」と作業にも熱がこもる。

新物が店頭にお目見えするのは来月ごろ。190グラム入り650円(税抜き)で販売する。

おすすめ情報

PAGE TOP