2021年10月29日付

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高齢化の進展に伴う運転免許証返納などにより、生活面での移動手段の確保は大きな課題だ。通学や通勤の足を含め幅広い年齢層に持続可能で最適な方法で公共交通を提供するにはどうすればよいのか。どの自治体も悩みが少なくない▼「通学・通勤バス」の実証運行を展開している茅野市。10月から新規2路線の実証運行が始まりそのうちの1路線「米沢線」では運行初日の朝、通学の中学生が20人近く利用した。生徒や保護者は運行への感謝の気持ちを表そうと、花束を運転手に手渡した。感謝の言葉もたくさんつづられていた▼このバスは茅野駅を利用する高校生を主なターゲットにしていることもあり、これほど多くの中学生が乗ることに驚いた。実証運行の便は運賃が低いことなどが要因とみられるが、潜在的なバス利用者がまだ存在することを示していると感じた▼保護者の皆さんは送迎の負担が減ったということよりも、子どもたちがバス通学とはいえ自分自身で通学できる手段が増えたことを喜んでいた。生徒たちもバスの中で友人らと会話できることを楽しみにしている様子。学校に行く前の時間に楽しみが増えるなら何よりだろう▼市は通学・通勤バスについて来年4月から本格運行に移行する計画でいる。普段の移動に車を利用している身にとってバス利用はどうしても人ごとになりがち。当事者意識を持ち、今後の展開を見続けたい。

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