2021年10月31日付

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政治の世界に「握った手の数しか票は出ない」という格言があるそうだ。田中角栄元首相が言ったとされる。有権者一人一人と直接触れ合う握手は選挙戦の基本と言えるが、取材する側にとっても絶好のシャッターチャンスだった▼そんな見慣れた風景も新型コロナウイルスの感染拡大で一変した。人との距離を保つことや接触を避けることが求められ、握手もできない状況となった。代わって行われるようになったのが、拳と拳を突き合わせるグータッチである▼その起源はよく分からないが、すぐに思い浮かぶのはプロ野球巨人の原辰徳監督だろう。ホームランを打った選手を祝福するときなどに見られる。それまで定番だった手のひらでのハイタッチではなく、グータッチをする理由について原監督はある番組で、ハイタッチだと気持ちがこもらない、グータッチは相手の目を見ないとできないため、しっかり目を合わせることで選手との絆も生まれると語ったという▼コロナの流行で改めて脚光を浴びる形になったが、選挙の候補者も積極的に取り入れ、すっかり定着してきたように見える。感染状況は落ち着きつつあるものの、まだまだ油断できない状況。コロナが収束し、再び握手が交わせる日は来るのだろうか▼もっとも、選挙で一番大切なのは政策だろう。各候補が掲げる政策をよく吟味し、判断する必要がある。きょう31日は衆院選投開票日。

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