2021年11月1日付

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深まる秋を楽しむことを忘れていた。慌ただしくて変化を見落としていた。見回せば緑色だった木々の葉がもう色づいている。そして11月。夕焼けがひときわ美しく見える季節を迎えた▼異例ずくめの短期決戦が終わった。二極対決の激戦となった選挙区も多く投票率が注目された。与野党対決の構図が政権選択の色合いを濃くし、ある意味分かりやすい選挙だったが、関心は高まっていたのだろうか▼新型コロナ対策で19都道府県に発令されていた緊急事態宣言と、8県に適用されていたまん延防止等重点措置が解除されてから1カ月が過ぎた。伊那谷はちょうど紅葉シーズンで、週末に限らず県外ナンバーの車が多くなっている。少しずつだが人が動き出し、観光の仕事に携わる人たちに笑顔が戻ってきているようだ▼第6波を心配しながら、国の新型コロナ対策と経済対策がどう進むのかを見極めようとしている人たちもいる。人の動きに敏感なタクシー運転手が「東京からは人が来るようになったけれど、こっちの人はまだ東京に行くことに二の足を踏んでいる」と話していた▼選挙戦最終日の夕方、西の空がうっすら黄色くなった。しばらく眺めていたが茜色に染まることはなかった。「夕焼けの翌日は晴れる」とも言うそうだが、どうもはっきりしない空だ。晴れが予感できれば気持ちも上向く。政治や経済も同じ。明るい未来が予感できるといい。

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