美しい「信州の四季」 水谷心さん展覧会

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長野日報に連載する風景画作品の原画とコラムの展覧会場で、「信州の魅力をお伝えしたい」と話す作者の水谷心さん

諏訪市出身の水彩画家、水谷心さん(75)=都内在住=が長野日報に毎月連載している風景画作品約40点の原画と執筆したコラムの展覧会「水谷心の描く信州の四季」(長野日報社主催、みやこ美術協賛)が3日、同市の駅前交流テラスすわっチャオで始まった。水谷さんは「日本の原風景ともいえる信州の美しさを地元の皆さんに改めて感じてもらえたら」と話している。

本紙創刊120周年と水谷さんの連載7周年を記念して諏訪、伊那両市の2会場で開く。

水谷さんは若い頃から絵筆を執り、40代の時、仕事で都内に居を移して「信州の風景の美しさを実感した」。毎週、八ケ岳へ通って登山やスケッチを楽しみ、2001年からは、かねて親交のある画家、安野光雅氏に学んで本格的な作品化に取り組んだ。

連載は2014年4月に始まり、毎月1回掲載。四季折々に映える山々と、その懐に抱かれた人々の営みを透き通ったタッチと温かなまなざしで描き、読者の心をつかんでいる。今年10月に90回の節目を数えた。制作にあたっては絵にする風景を探して歩き、スケッチをしたり、地元住民に話を聞いたりして取材をする。「土地の歴史や地名の由来など住んでいる人ならではの話を聞くのが何よりの楽しみ」という。

展示作品は近作が中心で、頒布用の版画も4点展示。ファンや買い物客らが相次ぎ訪れ、じっくりと見入っている。

水谷さんは「作品の一つひとつに、その地で出会った人の顔や触れ合いが思い出される」と足跡を振り返り、「信州の風景の美しさは、自然とその土地の人の暮らしが溶け合い、織りなしたもの。素朴な風景は年々減っているが、これからも信州の魅力をお伝えしたい」と創作意欲を新たにしている。

諏訪会場の展示は8日まで。開場時間は午前10時~午後6時。入場無料。展示作品は希望で版画にし、頒布する。伊那会場は11月11~23日にベルシャイン伊那店2階画廊で開く。

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