ゆうちょカレンダー採用 宮坂さんアクリル画

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冬の諏訪湖が使用されたカレンダーを手にする宮坂幸子さん(左)と村澤次夫局長

諏訪市在住のイラストレーター、サチネッコ(本名・宮坂幸子)さん(51)が描いたアクリル画「湖岸通り帖『諏訪湖をのぞむマチ。』」が、ゆうちょ銀行が全国各地の作家とつくる「ゆうちょマチオモイカレンダー2022」に採用された。作品応募を契機に自分の「根っこ」を見詰め直し、東京から古里の諏訪に帰る決心をした宮坂さん。イラストレーターとして歩き始めたばかり。「今の私で地元の皆さんと出会い直せたら」と願っている。

同カレンダーは日本を4ブロックに分けて、全国各地のまちをイラストや写真で紹介する。作家や郵便局員の郷土愛が表現されているのが特徴だ。東日本大震災直後に作家が古里への思いを形にした「マチオモイ帖」が始まりで、13年からゆうちょ銀行とのコラボしたカレンダーの制作がスタートした。

宮坂さんは諏訪市四賀出身。5年前から本格的にイラストを学び始め、小池アミイゴさんや福井真一さんに師事。友人の勧めで応募し、北海道と東北6県、北陸信越5県を巡るカレンダーの1月に採用された。作品ゆかりの諏訪市湖岸通りにある諏訪湖柳郵便局(村澤次夫局長)が諏訪の食や日本酒、花火、温泉を紹介するコーナーもある。

宮坂さんの作品は、下諏訪町から望む冬の諏訪湖と諏訪市湖岸通りの町並みを描いた。早朝の青紫の空とあかね色の飛行機雲、張り詰めた寒気の中を進む小舟、割れた複数の氷など、諏訪盆地の「凍み」と人々のぬくもりを叙情的に表現している。

作品制作で古里と向き合い、自然を求めている自分、諏訪の自然の素晴らしさ、子どもの頃から胸に秘めてきた絵を描くことへの情熱が「自分の根っこ」だと知った。20年近い東京暮らしに区切りをつけて8月に帰省。冊子やホームページのイラストを描く仕事に取り組んでいる。

宮坂さんは「両親がとても喜んでくれて、暮らしの根っこに郵便局があることを再確認しました」と笑顔を見せた。「この作品は自分の根っこを見詰めるきっかけになりました。人と自然の風景を描き続けていきたい。お仕事を通して地元の人たちと出会い直せたら」と語った。

村澤局長(60)は「宮坂さんの思いがうれしい。地域に根差し、地域になくてはならない郵便局になるように、これからもお客さまを大切にしていきたい」と話していた。

宮坂さんの作品は、10月に東京で開いた展覧会「わたしのマチオモイ帖~10年をありがとう展」で紹介された。同展は11月大阪でも開かれる。

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