県内全市町村で天の川見られます

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県内の天文研究施設を中心とした「長野県は宇宙県」連絡協議会(会長・大西浩次長野高専教授)は13日、星空の継続観察の結果、環境省の測定基準に照らして、諏訪地方6市町村を含む県内全ての市町村で天の川が観察できる環境が整っていることを証明したと明らかにした。今後も観察を継続し基礎データを収集。子どもたちの環境教育のほか、観光資源など地域振興に役立ててもらうことができれば―としている。

星空観察は光害や大気汚染、環境保全の重要性に関心を持ってもらい、大気環境や美しい星空を地域資源として活用してもらう狙いで、環境省が2018年に再開。同協議会も同年、県星空継続観察ワーキンググループをつくり、夏と冬の年2回観察に参加。20年夏季からは「長野県の全市町村で天の川が見られることを証明しよう」と本格的に取り組んできた。

天の川がよく見えるとして環境省が定める基準値「20」に対し、県内では20年冬まで上 高井郡小布施町だけが基準を満たしていなかったが、今年夏に新たな場所で観察した結果、「20.4」を測定した。

茅野市内で会見した大西会長は「どこの市町村からも天の川が見える素晴らしい県だ」とし、光害防止を目的とした県条例の改正も踏まえて「天体観測は環境の維持が大切。美しい星空の環境と保全を次世代につなげていきたい」と話した。今後は星空観察を町中に広げていきたい考えもあり、「星空を見ながら地球環境を考えてもらえれば」とした。

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星空観察と基準値   デジタルカメラで天頂付近を撮影しデータを環境省に投稿。同省は測定値を17未満から21以上まで6段階で区分。19~20は「郊外の暗さ、天の川が見え始める」、20~21は「山や海などの暗さ、天の川が良く見られる」、21以上は「天の川の複雑な構造が確認でき、星団などの観測ができる」とする。諏訪地方では今年1月までに霧ケ峰高原車山肩駐車場(諏訪市)、八島湿原(下諏訪町)、マナスル山荘天文館コテージ広場(富士見町)、八ケ岳自然文化園(原村)が21を上回った。

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