資料が伝える高遠の変遷 矢澤章一さん特別展

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高遠の移り変わりを伝える特別展=伊那市高遠町歴史博物館

伊那市高遠町歴史博物館で、第72回特別展「高遠今むかし-故矢澤章一氏の資料を繙く」が開かれている。地元の郷土史家で昨年4月に91歳で他界した矢澤さんが、同館のデジタルアーカイブ(記録保存)事業に協力してきた業績をたたえて企画。町並みの写真や同館に寄託された歴史資料など133点が並び、古里の変遷を伝えている。

矢澤さんは大阪大学工学部卒業。コンピューターの技術にたけたため、2015年に同館のアーカイブ事業を委嘱され、古い写真のデジタル化を進めた。関連情報を集めるなどして、27万枚を超える画像データを整理した。

会場には高遠藩の砲術家、阪本天山が伝えた砲術に関する書物や鉄砲を展示。高遠藩校「進徳館」で学び、衆議院議員を務めた中村弥六に関する写真もあり、フィリピン独立運動への支援が明るみになった「布引丸事件」の資料などもそろう。

同館は「矢澤さんの取り組みによって高遠の今昔がより分かりやすくなった」と感謝。来館した妻たか子さん(89)は「好奇心が強く、何でも一番先に行う人だった。資料を大勢の人に見てもらえてありがたい」と話している。

来年2月20日まで。午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分)。月曜休館。入館料は大人400円、高校生以下と18歳未満は無料。問い合わせは同館(電話0265・94・4444)へ。

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