孤立化防ごう 加茂団地「ほっとサロン」

LINEで送る
Pocket

岡谷市営加茂団地で開かれた第1回「ほっとサロン」

岡谷市営加茂団地で開かれた第1回「ほっとサロン」

岡谷市は26日、家に閉じこもりがちな高齢者の寄り合いの場を創出する第1回「ほっとサロン」を同市加茂町の市営加茂団地A棟集会所で開いた。今年度の新事業で、外出する機会が少ない高齢者の孤立化を防ぎ、互いに顔が見える関係を構築して支え合いの環境づくりにつなげる。団地居住者の参加がゼロという心配もあったが、A、B両棟から9人が参加。「久しぶりに笑った」と笑顔で話す参加者もいた。

サロンは地域の高齢者や一人暮らし世帯の介護、認知症予防、引きこもりの防止などが目的で、建物の性質上、近所同士のつながりが希薄になりやすい同団地に開設した。市内全域に広げていくためのモデル事業に位置付けている。当面は市が運営主体となり、毎月第4月曜の午前中に開く。

初回は、居住者と介護予防の知識を身に付けたボランティア、福祉施設の職員らが同じテーブルに付き、茶を飲みながらおしゃべりを楽しんだ。自己紹介では「普段は1日中家でテレビを見てる」「今の仕事がなくなったら、外に出る機会がなくなりそうで心配」「近所が何をしているのか分からない」などと不安を口にする人もいた。市職員によるマジックショーでは、笑顔を浮かべながら拍手を送る人も多かった。

参加した居住者によると、数年前までは団地内でも忘年会などで年に1、2度は酒を飲みながら交流する機会はあったというが、今はないという。茶話会で67歳の女性は「せっかくの縁なので、気楽におしゃべりする機会をつくっていきませんか」と別の参加者に話し掛け、会話に応じた83歳の女性、74歳の女性と談笑していた。

このほか、「もっと多くの住民の人に『ほっとサロン』に出てきてほしい」という要望も多く、市はこの日の参加者に口コミでサロンの存在を広げてもらえるよう求めた。市側も開催の様子や次回の案内などを掲載する新聞などを製作し、配布する方針。

市介護福祉課の担当者は「参加者の皆さんが話す場を求めていることを実感した。加茂団地の地域コミュニティーをもう一度つくっていきたい」と話していた。次回は10月24日午前10時から同所で開く。

おすすめ情報

PAGE TOP