土石流現場調査の内容説明 高部公民館で講習

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大塚特任教授が下馬沢川で発生した土石流の調査内容を話した防災講習会

茅野市高部公民館は21日、防災講習会を同公民館で開いた。講師に招いた信州大学地域防災減災センターの大塚勉特任教授(66)=地質学=が高部の下馬沢川で発生した土石流災害の現場で9月に調査した内容を説明。「記憶が薄れる前に備えを心に刻み、地域の活動に組み入れてほしい」と述べた。

大塚さんは下馬沢川上流部にある主に2本の沢の土砂が流出したと指摘。流域で確認された多数の石について、1メートルを超える石が沢の底にぎっしり詰まっており、それが流された-とした。最上流部に当たる稜線直下の標高約1400メートルの場所を起点に地滑りが発生したとし、沢に残っていた石が運ばれたと解説した。

下馬沢川の中上流部には軟弱な堆積物が残り、さらに最上流部には不安定な土砂が残っているとし、対策の必要性を強調した。

地滑り発生地点付近では中央構造線に付随する断層が確認されたとし、今回の土石流に影響を与えた可能性があるとした。

高部の地形は「小さな扇状地」とし、長い時間に繰り返された土石流がつくった場所に集落ができたと説明。災害対策として砂防えん堤の設置を挙げ、長期的には土石流が起こり得る場所であることを知った上で、まちづくりを考えてほしい-とした。

約40人が来場した。同公民館の小林輝親館長は「(下馬沢川の上流部に)まだ堆積物が残っており、油断できないという話だった。喉元過ぎて忘れることのないよう(災害について)次の世代に伝えたい」と述べた。

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