2016年09月28日付

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諏訪地方の秋をにぎわす各集落の小宮の御柱祭。子どもたちを主役に行われる所も多い。御柱に乗ったり木やりを歌ったり。その子どもたちの元気な木やりの声が運んだか、茅野市小泉区御柱祭のイベントで飛ばした風船が、風に乗って約80キロ離れた群馬県藤岡市の工場にたどり着いた▼工場からは「風船と一緒に子どものメッセージを受け取りました」と丁寧な手紙を添え、子どもたちにとノートが届けられた。小泉区の小宮は小泉諏訪神社、藤岡市にも藤岡諏訪神社があり、風船が到着した工場の神棚も諏訪神社を祭っていた▼そんな縁もあって「気持ちを伝えたい」とノートのプレゼントになった。これを受け小泉区は「御柱の材で作った置物でお返しを」と考え、近く先方へ出掛けて感謝の思いを示そうと計画している▼藤岡諏訪神社には由緒あるみこしがある。製糸業が盛んな藤岡から絹を仕入れていた三井越後屋が1780(安永9)年に奉納したもので、2013年に「越後屋神輿」として日本橋三越本店へ233年ぶりに「里帰り」を果たし、日本橋周辺を練り歩いた(三井広報委員会公式サイト)▼祭りは時代が変わっても、日々の平穏な暮らしを願い平和な毎日に感謝する機会。関係者が「ご神徳」と話すように、それぞれの神社に新たな縁が結ばれた。子どもが飛ばした風船がきっかけだ。百年先の歴史に刻まれる交流になると素晴らしい。

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