3月閉校の城北小校舎 解体へ市教委方針示す

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解体撤去の方針案が示された旧城北小校舎。諏訪湖を見渡す坂の上に立つ

今年3月で閉校した諏訪市城北小学校(大和3)の後利用について、市教育委員会は26日夜、地元関係者向けの説明会を市役所で開き、旧校舎やアスレチックを含む現施設を解体撤去する方針案を発表した。安全性や費用対効果から「現施設の存続は難しい」と指摘。地元の了解を得られれば、解体工事着手は最短で2年後になるという。市教委はこの間、地元区(大和全区、中村区、湯の脇1、2区)に現施設を無料開放し、解体後の活用法を地元と協議していく意向も示した。

城北小は1965(昭和40)年に開校。校歌に「つばさを張った輝く母校」と歌われた旧校舎は鉄筋コンクリート造4階建てで、諏訪湖に向かって翼を広げたような形状をしている。体育館やプール、裏山に「尾長の森フィールドアスレチック」がある。

城北小は今年3月、市教委の未来創造ゆめスクールプラン基本計画に基づき、高島小とともに閉校した。市教委は4月、両校と城南小の一部通学区を統合して旧高島小校舎に「上諏訪小学校」を開校。隣接する上諏訪中との小中一貫教育をスタートさせた。

城北小校舎の後利用については5月に説明会を開き、7月まで地元区や関係団体の声を聞いた。フリースクールや総合公民館、高齢者介護施設、宿泊施設、中小企業への貸し出し、災害時の避難場所などの提案があったという。

地元区長や民生委員、PTA、利用者ら約30人が出席した26日の説明会で、市教委は「城北小への思いは大切にする」とした上で、▽築56年が経過し、大規模改修をしても数十年の活用は望めない▽事業者から借用の申し出もない―などと語り、「現施設のまま活用するのは難しい。いったん解体して利便性や安全性を確保したい」と述べた。

参加者からは費用対効果の説明を求める意見が相次いだ。市教委は解体費が4~5億円、改修費用が数百万~数千万円、光熱水費が年数百万円に上る見通しを示し、老朽施設を改修して使い続ける困難さを繰り返し強調した。

「できない理由ばかり。なぜ意見を聞いたのか」「解体撤去後の計画を示すべきだ」といった声もあった。施設整備には言及しなかったが、細野浩一教育次長は「協議の場を設けて地域の皆さんと一緒に考えていく。あの場所にどんな姿が描けるのか、意見を参考に夢を語り、生かしていきたい」と述べた。

方針案の説明会は12月にも開く予定。解体撤去の是非については今年度中にも市として正式に判断するという。

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