2021年11月28日付

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秋頃から、イベントが一気に動き出している。年1回行うのが当たり前だったが、新型コロナの影響で延期や中止となっていた発表会や展示会も行われるようになってきた。その様子を伝える記事には、お約束のように「2年ぶり」の文字が入った▼27日から2日間の日程で始まった陶房木賊の陶芸教室生らによる作陶展もそうだった。会場は伊那市内にある住宅展示場「伊那ハウジングセンター」内のモデルハウス。作りためた2年分の作品の中から1人数点ずつを厳選して出品しているそうで、約50人の力作が150点ほど並んでいた▼作品はモデルハウスの生活空間に溶け込むように置かれていて、シンクの上にあったり寝室のライトの下にあったりと、住宅を一回りしながら楽しく鑑賞できた。教室は「コドモより無邪気なオトナの粘土アソビ」とうたうだけあって、趣味で楽しむ答えのない世界が作品一つ一つに見える気がした▼陶芸は完成させるまでに時間がかかるが、待っている時間も長いという。窯で焼き、冷めるのを待つ…。言い換えれば手を入れる時間が限られていて、その瞬間しか触れることができない。「そこをいかにうまくやるか、どうやって自分の思うものを作り上げるかが難しい」と聞いた▼飾られている作品が、何度も作り直して出来上がったものかもしれないと思うと、「2年ぶり」の作品展に重みと作り手の喜びを感じる。

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