「やまぶき街道の会」発足10年 諏訪市中洲

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来春の御柱祭で里を黄色く彩る光景を思い浮かべながら植栽に励む参加者ら

諏訪市中洲の住民有志でつくる「やまぶき街道の会」(藤森靖明会長)は28日、恒例のヤマブキの植栽を同市神宮寺の石清水近くの急傾斜地で行った。発足から10年を迎え、これまでに約1万2500本を植栽。来春の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)里曳きで上社本宮に建てる4本の御柱の曳行路となる一帯をさらに黄色に染めて氏子らを勇気づけようと、約120人が協力して500本余を植えた。

同会は地元の若者たちが活気あるまちを後世に残そうと、2011年秋に発足。翌年春には初めての植栽作業を行い、2000本を植えた。俳優の役所広司さんも参加し、ヤマブキの里として親しまれる地域づくりがスタートした。

30~40人で始めた植栽は年を追うごとに賛同者の輪が広がり、北斗神社石段脇や片山下の斜面にもヤマブキが植えられ、毎年5月ごろになるとヤマブキの黄色い花が周囲を彩るようになった。植栽だけでなく、朝市ややまぶき祭も行われるようになり、にぎわいを生んでいる。

28日は、片山下の斜面に育つヤマブキを傷つけないよう気を付けながら周囲の枯れ草を除き、苗木を植えた。参加者は互いに声を掛け合いながら作業を進めた。コロナ禍で発足10年の記念イベントが開催できず、会員同士の交流も制限してきたが、この日の作業と作業の間には会員同士が近況を語らう姿も見られた。

初代会長の小林佐敏さん(74)は「1万本を超える植栽や草木の除去などの整備事業に多くの人が協力してくれた。『気品・崇高』の花言葉があるヤマブキが増えて街道筋を散策する観光客も見られるようになった。成果が出てきたのも会員をはじめとする皆さんのおかげ」と感謝。藤森会長(53)は「来年はいよいよ御柱祭。参加する方、訪れた方がヤマブキを見て喜んでもらえたら私たちもうれしい。次世代のためにも引き続き頑張りたい」と語った。

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