2021年11月30日付

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世界保健機関(WHO)が新たに命名した新型コロナウイルスの変異株は「オミクロン」。発音が似た英単語との混同などを避けるため二文字飛ばしたというが、ギリシャ文字のアルファベット順で15番目。ウイルスが短期間で変異を繰り返している実態がうかがえる▼デルタ株を上回る勢いで増えているとして感染力やワクチン耐性が高い可能性が指摘され、「懸念される変異ウイルス(VOC)」にも指定。ボツワナや香港、欧州の複数の国でも感染者が見つかった。世界的に警戒感が高まっている▼国内の感染状況が落ち着き、身近でも行事や催しが再開して社会や経済に光が見え始めたところで、水を差すような知らせだ。ようやく客が戻り始めたという飲食店からは「年末年始の感染拡大はもう勘弁してほしい」と悲鳴が漏れる▼ただこれまでと異なるのが、多くの人がワクチン接種を終えているという状況だろう。ワクチン接種や治療法の普及で新規感染者に占める入院者や重症者の割合は減り、県も独自の感染警戒レベルの基準を緩和した▼オミクロン株は警戒度が高く、未知の部分も多いことから不安な気持ちが膨らむ。しかし「恐れすぎないで」と専門家。手洗い、マスク、「3密」回避など、必要な感染対策は変わらない。正しく知り、正しく恐れる。基本に立ち返って感染拡大を防ぎ、せっかく取り戻しつつある日常の暮らしを守りたい。

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