細川さん 諏訪地方の養蚕と製糸を写真集に

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蚕糸業に焦点を当てた写真集「新ふるさとの風物詩 諏訪地方とシルク・蚕糸業のいま」を出版した細川伸吉さん

二科会写真部会員の細川伸吉さん(65)=茅野市宮川=が写真集「新ふるさとの風物詩 諏訪地方とシルク・蚕糸業のいま」を出版した。諏訪地方で唯一、養蚕業を営む同市金沢の牛山金一さん方に密着して蚕と向き合う姿を、岡谷市の宮坂製糸所では繭が絹糸になっていく過程を詳細につづった。全て白黒写真。

古里の見過ごしがちな風景を伝える「角寒天工場」に続く第2弾。蚕を繭に育てる「養蚕」と、その後に繭を製品にする「製糸」―。こうした「農業」と「工業」といった二面性をカメラで迫り、単なる記録写真にならないよう、そこで働く人たちの豊かな表情にもレンズを向けた。

牛山さん宅では、畑で桑をとり、蚕種からふ化したばかりの小さな蚕を育てて選別、出荷―という気が休まらない作業の流れを丹念にとらえた。宮坂製糸所は岡谷蚕糸博物館に移築・併設する前の木造建物内で撮影。煮繭(しゃけん)した繭から慣れた手つきで糸をとり、柔らかくて艶のあるシルクになるまでの工程を切り取った。いづれも、働く人たちの「自然体にこだわった」。

数千枚撮影した中から細川さんが861カットを選び、このうち編集者が134点厳選して載せた。細川さんは「努力があって継続されている産業が地元にもあることを改めて知ってもらえれば」と話す。縦21センチ、横25・5センチの大きさ。128ページ。700部作った。2750円(税込み)。諏訪地方の主要書店で取り扱っている。

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