伊那市の移住定住促進 参加者受け入れ始まる

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ふるさとワーキングホリデーでアルストロメリアの収穫作業に取り組む小松星矢さん

一定期間地域に滞在し、働きながらその地域の暮らしを体験する「ふるさとワーキングホリデー」が、伊那市で始まった。市が移住定住促進の取り組みの一環で参加者を募集し、第1弾として首都圏の男性2人を受け入れることになった。それぞれ市内に2週間ほど滞在し、花き農家の仕事に従事。地域の人たちとの交流の機会も設け、生活文化や気候風土を含めて伊那市を丸ごと体感してもらう。

同市高遠町下山田の農事組合法人らいふで働き始めたのは、埼玉県春日部市の小松星矢さん(34)。東京で開かれた移住セミナーがきっかけで参加することになった。

小松さんは大学卒業後、会社員などを経てバルーンアートのパフォーマーをしていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で仕事が激減。新たな仕事や生活を求めて本格的に地方移住を考え始め、情報を集めるようなった。長野県にはもともと親戚が住んでいて訪れたこともあり、親近感を感じていたという。

農業は未経験だったが、以前に畑を借りて野菜を作っていたことがあり「土に触れる仕事もいい」と応募した。同法人では主にアルストロメリアの収穫に従事。花き栽培担当の西村邦明さん(43)から指導を受け、花が咲き始めて収穫期を迎えたアルストロメリアを根元から引き抜き、はさみで切って長さをそろえ、ケースに入れていった。

「根気のいる仕事だが、自分には向いている」と小松さん。伊那市の印象については「少し寒いけど、よく晴れて景色もきれい。地域の人たちもみんな親切でやさしい」といい、「どこに住むかはまだ決めていないが、一歩踏み出すチャンスをもらった」と話した。林業にも関心があり、5日には森を楽しむイベントに参加する予定という。
 
小松さんは14日まで滞在。15日からはもう1人の男性の受け入れを始める予定。

「ふるさと―」は総務省の事業で、田舎暮らしや地方移住を考える都市部の若者らに地方の暮らしを体験してもらい、将来的な移住につなげる狙いで2016年度に始まった。市は当初、昨年度の実施を予定していたが、新型コロナの影響で延期していた。引き続き林業や宿泊業、製造業など 受け入れ先を増やし、順次実施していく方針だ。

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