装丁家荒川じんぺいさん 移動式コーヒー店

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移動式のコーヒー店「珈琲野立庵」でコーヒーをいれる荒川じんぺいさん

富士見町信濃境の装丁家でエッセイストの荒川じんぺいさん(75)が、移動式のコーヒー店「珈琲野立庵」を町内などで開店している。軽トラックを改造した店舗に、自らデザインした八ケ岳とコーヒーポットの旗を立て、音楽を流しながら営業。コロナ禍で減った人との出会いを求めて、新しい人生へと走り出している。

栃木県に生まれた荒川さんは中学卒業後に上京。雑誌の挿画や文芸誌のアートディレクターを務めた後、装丁家として活動を始め、これまで2500冊以上を担当した。1990年に創作の場を八ケ岳南麓の山荘に。2007年からは旧富士見高原療養所資料館の館長も務め、19年に退任した。

コロナ禍で誰とも会わない日々が続いたのを機に、一念発起して車の改造に着手。保健所の許可を取得し、今年8月に開店した。店名は山や森に出掛けて湧き水でお茶を飲んだ体験にちなんで付けた。
 
用意したのはコーヒーと紅茶の5種類で、こだわりは豆とお湯の温度。専門家に焙煎してもらった豆に、沸騰させたお湯を少し冷ましてから注ぐ。「香り高く、すっきりした味わいで雑味や苦みがないのが特徴」と話す。

「利益よりも会話をしたい」との思いで始めたコーヒー店で、「今までの仕事では関わらなかった人に出会えた」と荒川さん。寒くなるこれからの季節は「お天気次第かな」と話しつつも、「雪景色を見ながら飲むのもおつなものでは」と意欲をみせる。

営業は火曜日がゆめひろば富士見、水、土曜日が井戸尻史跡公園、木曜日がテンホウ茅野豊平店、日曜日が山梨県北杜市そば処三分一で午前11時~午後4時。悪天候の日は休み。

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