バイオリン独学で自作 来月片倉館で初公開

LINEで送る
Pocket

趣味でバイオリンを制作する諏訪市角間新田の駒村澄男さん(68)は10月1、2の両日、自作バイオリンの展示会を同市湖岸通りの片倉館で開く。名器「ストラディヴァリウス」のデザインをもとに、バイオリンの完成された形と奥深い音に魅了され独学で作り、20年の思いをかけた10台を初めて公開する。「興味のある方に見て弾いて感想をいただき、今後に生かしたい」と多くの来場を呼び掛けている。

駒村さんがバイオリンに興味を持ったのは1996年の岡谷市のカノラホールでの講座。ストラディヴァリウス研究家の中澤準一さん=木曽郡上松町=の講座を受け、その後コンサートで音色に魅せられ「自分で作って演奏してみよう」と思い立った。当時会社員だったため制作は定年後にと、図書館で資料を集め、木工教室で道具の使い方、音楽教室で奏法を学ぶなど入念に下準備。2010年から作り始め、本体とネックを自作。9カ月かけて11年8月に第1号機が完成した。原村でチェロなども自作する番場順さんのアドバイスを受け、完成品の音色を「素晴らしい」と評価されたという。また制作参考に購入した30万円の楽器と比べてもいい音だったと話す。さらに良質の音を追求し、毎年東京の弦楽器フェアで材料や道具を購入して、1年で2、3台を制作してきた。

駒村さんのバイオリンの特徴は、標準より板を削って強度の限界まで薄くした軽い本体。ストラディヴァリウスも本体は華奢(きゃしゃ)と言われている。制作工程を詳細に記録しながら作り、会社員時代に時計やプリンターなどの試作品を手掛けた経験を生かしている。「特定の先生に師事しなかったことで、発想したバイオリンをストレートに実験できたことが大きい。オーケストラで弾いている人の感想を聞きたい。音を出してみたい人にも体験してほしい」と話していた。会場には材料や道具も展示する。

入場無料。時間は午前10時~午後5時(2日は午後4時30分まで)。問い合わせは片倉館(電話0266・52・0604)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP