元「うたのお兄さん」 薬物依存の体験語る

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元「うたのお兄さん」の杉田あきひろさんが、薬物依存症当事者の体験を語ったフォーラム

障がい福祉に関わる人や行政、当事者らでつくる諏訪地域障がい福祉自立支援協議会は4日、「みんなが輝く地域づくりフォーラム」を諏訪市総合福祉センターで開いた。NHK子ども向け番組で9代目「うたのお兄さん」を務め、現在はASK認定依存症予防教育アドバイザーとして啓発活動をする杉田あきひろさんが登壇。覚せい剤取締法違反で逮捕されたことのある依存症当事者としての体験談を語った。

杉田さんは福井県出身。慶応大学在学中にミュージカルデビューし、1998年から4年間「うたのお兄さん」を務めた。番組を卒業後はミュージカルや歌手として活動。2016年に覚せい剤の所持、使用で逮捕され、依存症回復支援施設に入寮した。現在は薬物依存症と闘う当事者として全国で啓発活動を行っている。

杉田さんは友人の勧めで初めて覚せい剤を使用した時を「危なかったらやめればいいと思っていた。聞いた音楽の音がキラキラして、初めての経験だった」と振り返った。仕事が多忙になりいったんは薬物から遠のいたが、海外に旅行に行った際、現地の売人から購入し使用してしまう。帰国後もやめたいと思いながらもやめることができず、逮捕された時は「これで薬がやめられる。ほっとした気持ちだった」と明かした。

「薬物依存症は一生完治しない」と強調し、「回復には仲間が必要。悩んだら更生施設でも保健所でもいいので、相談して」と呼び掛けた。

フォーラムは毎年この時期に開く。新型コロナウイルス感染拡大防止のため諏訪地域の福祉施設8カ所と一般の約60人をテレビ会議システムでつなぎ、オンラインで開催した。

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